烏川の三(名)石 「川(神)籠石」

 高崎市内には、烏川の上流から「聖石」(聖石橋下流の河川敷)、「赤石」(佐野橋から約500m下流、定家神社の下)、「川(神)籠石(こうごいし)(一本松橋から約200m上流)がある。昔の渡しだったところで、渡河の際に水位を測る目印に使われた。

 烏川に一本松の渡しとして、下佐野と根小屋間を結ぶ渡し舟があり、鉄索を張り、ロープで舟を交互に繰り渡した。

 山名町と藤岡市との境の鏑川にも「猫石」があったが、平成25年9月16日の台風18号による増水時の流木で頂部が破壊されてしまった。

 これらの岩石は約2万年前の浅間山の大崩壊で発生した前橋泥流によって現在の場所まで運ばれたと考えられている。

群馬県高崎市根小屋町一本松橋の上流200mほどの位置撮影     2020年1月